みなさんは「水平思考(ラテラルシンキング)」という言葉をご存知でしょうか?
水平思考(Lateral thinking)とは、心理学者のエドワード・デボノ氏によって1967年に提唱された考え方で、問題解決のために常識や既成概念にとらわれずに自由な発想でアイデアを生み出す思考方法です。
論理的思考法、いわゆるロジカルシンキングはわりと有名ですが、論理的思考は「前提」→「推論」→「結論」という筋道を辿ります。つまり、まずは「A」という前提を置き、その後「AだからB」「BだからC」という推論を辿った結果「結論はCである」という答えに辿り着く。要は順番で答えを導き出す考え方です。数学などを勉強すると鍛えられます。ちなみに垂直思考(Vertical thinking)と呼ばれます。
水平思考問題(水平思考クイズ)と呼ばれるゲームでは、出題者と質問者に分かれ、出題者は一見すると不可解に思えるクイズを出します。質問者は出題者に対して「YES」か「NO」か「関係ない」で答えることのできる質問をしながら、出題者が考えている答え(ストーリーや物事)を推測し、クイズの答えを導き出します。
塾でも、この水平思考の練習を小学生の「論理的思考力・読解力講座」で取り入れています。講座自体は”論理的な思考力”の養成を目指していますが、違った考え方も身につけてもらいたいという方針のもと取り入れています。
一度授業で紹介したら、かなり興味を持ってくれて、次からは自分で作っきて、お互いに問題を出し合っています。なかなか良くできた問題もあり、子どもだからと言ってあなどれません。
本では、ポール・スローン著書『ウミガメのスープ』が有名です。
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